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支えあいの地域づくり

 「ふるさと」という言葉が懐かしさを伴って心に響くのは、そこが自分の生まれ育った場所であるからです。でも、それだけではありません。自分の記憶の中に忘れられない支えあいの体験があり、それが気持ちをやさしくしてくれることも大きいと思うのです。私の場合、「もらい風呂」がそのひとつでした。水や燃料を節約するために、近所の人が風呂を沸かした時は入らさせてもらったのです。私が子どもだった頃、こういう「支えあい」はたくさんありました。

 こうした「支えあい」がいつの間にか忘れられ、何十年も経ちました。その復活の取り組みがいま注目されています。きょう、吉川区のコミュニティプラザで聞いた新潟市の河田珪子さんの講演は、高齢化が一段と進むこれからの時代、どう生きていくかを考える上でとても勉強になりました。体が思うように動かなくなった時、買い物に行けない、役所にも行けない、自分の家の新聞すら取りに出られない。「何なにができない」ことが当たり前になっていくなかで、誰かの助けが必要になってくる。その時、隣近所の人に手を貸してと頼める関係ができているかどうか。これが地域でずっと暮らせるようにするために大事だというのです。

 講演の中で認知症の要介護者をかかえる家族の苦労が何度も語られました。家族がみんなクタクタになって介護している。隣近所の人に手を貸してと頼める関係をつくるためには日頃が大事。まず「あいさつ」をしよう。隣近所でありがたかったことを出し合ってみよう。パンツをはかせるのに手助けがいる時に、頼めるようになればしめたもの。在宅介護をやっていくには、介護保険などによる公的な支援だけでなく、「支えあいの地域づくり」も欠かせないことを浮き彫りにしたいいお話でした。

 きょうは雪がたくさん降りました。と言っても20センチくらいですが、今年の降り方の中では多い方です。夕方には小型除雪機を出動させました。この冬、2回目です。市政レポート1334号と「春よ来い」第93回、「プレゼント」を掲載しました。ご笑覧ください。


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2008年02月16日 23:16に投稿されたページです。

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