法政大学人間環境学部の教員と学生の有志が設立したNPO法人・人間環境ネット21のニュースレターが送られてきました。今号は第5号、今月12日の川谷地区冬まつり、「さいの神」、それから、昨年11月に遊ランドで開催された「吉川ふるさと再発見ワークショップ」のことなどが載っていて、吉川区特集と言ってもよいほど吉川のことが書かれています。
そのなかで注目したのは、年配の人も若い人も共通した「暮らしのヒント」を持ちつつあるということでした。前にも紹介したように、「吉川ふるさと再発見ワークショップ」で講演された澁澤寿一さんは、いまの暮らしには人間らしさが失われている、深刻化する地球環境問題などを考えると、いまの暮らしを見直す必要があるが、その暮らしのヒントはかつての山村の暮らしにあると訴えられました。ニュースレターでは、大学を出て3年目の星山さんが、「棚田で米をつくることから見えてくるもの」という文章を寄せ、「現地の風土に根ざした活動から見えてくるものがたくさんあります。この『見えてくるもの』が、実は今の日本にとって非常に大事なものではないか。そういう気がしてなりません」と書いています。星山さんもヒントに気づき始めたようです。
ニュースレターを読みながら思ったのは、『山村集落再生の可能性』(自治体研究社)を若い人たちにも読んでほしいなということでした。私のつたない文章はともかく、山古志の暮らしと再生を語り合った福島さんと青木さんとの対談、高橋剛さんの長岡市小国町法末集落の取り組みを読んでもらえば、「人間らしい暮らしのヒント」を具体的につかめるはずです。