柿崎区選出の長井英世議員が亡くなったとの知らせが入りました。長井さんは、12月定例会前に倒れ入院加療中でしたが、心不全のため帰らぬ人となってしまいました。長井さんとは、「合併問題を考える頸北議員の会」の活動を通じて知り合い、05年の市議増員選挙で当選した13区の議員仲間のひとりでした。
市議会では、農民出身議員として農政に対して鋭い意見を表明し続けた人で、「農政のことなら長井さん」と言われるほど一目置かれた存在でした。私もこのブログで彼の質問について何回か書いたことがあります。昨年の9月議会では次のように書かせてもらいました。
三番手は長井議員、この人の語る一言一言は詩のよう、しかも農業実践に裏付けられているから聴衆の心をつかみます。「幅広いコメづくりも生産者に求められている」として、農協が推進してきた「適期田植え」を批判、酒造好適米については、旧東頸城地域で「コシタンレイ」の作付けを広めて日本一の酒をつくってほしいとのべました。同議員は「中山間地の農業は宝の山。自分のコメは自分で売る。販売力なくして自立なし」だとも訴えました。聞き応えのある質問でしたね。
長井さんの書いた原稿は淡々としてはいましたが、ヒューマニズムにあふれたものでした。私のところへは今年1月、手紙を寄せていただきました。私の『春よ来い』出版記念会に出席できないということで、「私にとっての春よ来いはこういうものでした」と長井さんの農業歴、農業への想いがA4サイズの紙に1枚半も綴られていました。うっとりする文章です。この日記で紹介しようと探したのですが、どこかにしまいこんでしまったようです。見つかり次第、掲載したいと思います。
上越市議会は大切な人を失いました。