上越市の学校給食民間委託は新たな展開をはじめようとしています。城北中学校での調理部門民間委託が偽装請負の疑いありと報道され、12月議会でも激しい批判を浴びた結果、来年度実施予定校での保護者説明会が延期されたことは前にも書いたとおりです。その後の動きですが、きょう、非公開で教育委員会が開催されました。人事案件でもあるならば非公開はわかりますが、学校給食運営委員会が明日予定されていますから、おそらく学校給食関係の審議なのでしょう。そうだとしたら、ひどすぎます。
こうしたなか、市職労の学校給食調理員部会全員集会が開催されました。12月議会での論戦の内容やその後の動きについて説明し、今後のたたかいの方向について話し合う集会です。学校給食を考える会所属の議員などが報告したのですが、注目したのは、市教委が民間委託の請負でなく、労働者派遣でやろうということで腹を固めたようだという点です。栄養士を1校専任とし、対応したいとしていますが、十分な実例調査もやらずに飛びつくととんでもないことになるでしょう。きょう入手した学校の保護者向け市教委ビラを見て、論戦の意欲がわいてきました。
集会では、ベテラン調理員から、「市教委をつつくだけでなく、他(大本であるところ)をつついてほしい」との意見がありました。この点は、今後頭に入れて、論戦に臨みたいと思います。また、きょうの市職労の報告によれば、組合と市との間で確認してある職員配置基準が守られていないことも明らかになりました。問題があろうが無かろうが、学校給食は民間委託を拡大していくのだという市教委の姿勢についてはますます批判が高まっています。市教委は、新たな展開については、市議会にも報告しながらすすめていくことを約束していますので、明日の学校給食運営委員会のあと、どうするかも注視していきたいと思います。