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知らない顔

 日中はずっと雨でした。時々晴れてくれればいいのですが、降りっぱなしで、強く降ることもありました。こういう時は家の中での仕事であればいいなと思います。でも、きょうは久しぶりに、吉川区で一日を過ごすことができる日です。土日以外はなかなか進まない市政レポートの配布や「しんぶん赤旗」の集金に精を出しました。

 市役所木田事務所に行かないことで、いつも職場まで軽乗用車に乗せていく妻は、行きは電車、帰りは高速バスとなります。行きは電車の決まった時間ですが、帰りは職場での仕事の具合などで時間は定まりません。しかも、きょうのようにバスに乗り遅れることもあります。その時の連絡はすべて携帯のメールです。忙しい時に何回もメールがくると、「自力で通勤できないのか」と思うこともあるのですが、そこのところは妻も承知しているようで、メールの最後に絵文字でラブマークを付けてきます。絵文字というのは便利で、かつ遊び心がありますね。

 夜、気分転換をかねて幸田文の『番茶菓子』(講談社文芸文庫)をめくってみました。日曜日の新潟日報読書欄で紹介された、この本の中に入っている「雨の萩」などを読んでみたくなったからです。「雨の萩」は、雨で倒れかかっている萩の花を傘できれいに起こしながら歩く姿が目に浮かぶ素敵な短文でした。さらに読みすすんで、これは面白いと思ったのは、「知らない顔」という一文です。毎日のように鏡で見ている自分の顔でも「あまり逢ったことのない顔」がある。顔にはまったく自信のない私ですが、なぜかホッとするエッセイでした。


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概要

2007年12月18日 23:51に投稿されたページです。

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