第5次総合計画改訂版についての議論が総務常任委員会で行われました。議会側が指摘したことを受けて「新市の将来都市像」の修正案が示されました。「海に山に大地に 学びと出会いが織りなす 創造都市 上越」から「海に山に大地に 学びと出会いが織りなす 共生・創造都市 上越」になったのです。これまでの委員会では、「共生」にかける思いの強さを感じていましたので、私は、「創造都市」が「共生都市」に変わると思っていました。「共生」と「創造」の併記は意外でした。
委員からは、「13区住民が、21万市民がこれを見たとき、新市建設計画が変わり始めたなと疑念を呼び起こすきっかけになりかねない」「議会との議論の真ん中をとったと感じる」「合併してまだ3年に満たないのに、世論を割るような将来都市像を作って何の効果があるのか。一生懸命、創造都市を造ってどこへいくのか」などの批判的な意見が相次ぎました。批判的なことを言った会派の委員は4人にのぼります。この調子だと12月議会での提案は無理だと思いました。
序論などで、改定案の文章を更にきびしく見つめ、事実関係と異なる記述や曖昧な表現などを修正してきた点は丁寧というか、市役所職員の総力を結集している感じがして、すごいなと思いました。ただ、農業関係の政策目標(指標項目)の修正で、「農業従事者数」と「経営耕地面積」をカットしたのはうなづけませんでした。食料・農業・農村基本条例を持つ市にしてはいかがなものかと思いましたね。それにしても、「新市の将来都市像」の決着は難しくなってきました。