夏前に入院した柏崎の義父はおかげ様で退院後、自宅で療養生活を続けています。ただ、酸素ボンベなしには生きていけないので、なかなか外に出ることができませんでした。というより、出ようとしなかったといった方がいいのかも知れません。その義父を外に連れ出そうという話が義兄などから出て、すぐに話がまとまりました。そして、きょうがその実行日だったのです。
近くのホテルに義父母を連れて行き、妻のキョウダイ全員と連れ合いが一緒になって懇親会をやる。酒を飲む以上は泊まる。それだけの計画でしたが、義父にとってはとても楽しみなことだったのでしょう、ホテルに着くとずっとニコニコ顔でした。義兄たちが酸素吸入に必要な機器を運んでくれました。私はバタバタして何も手伝いできなかったので、もらったばかりのサルナシを持参しました。それが大当たりでした。生まれて初めて食べた、美味しい、どこで採れたのか、ツルか木か、と私はたくさんの質問を浴びることになりましたが、役に立ってよかったです(サルナシと義父の画像)。
夜遅くなってからは、スライドを上映しました。今年の夏、柿崎海岸で見た夕陽、数年前に群馬県や長野県へ家族旅行に行った時の写真、野の花写真をホテルの一室の壁に次々と映し出したところ、みんな乗ってくれ、スライド上映は3時間にも及びました。懐かしい写真がいっぱいあったことや義兄が野の花を好きだったこともあり、話はつきませんでした。最後に映し出したのは、このホテルでサルナシをめずらしそうに見ている義父の姿です。夕方撮ったばかりの写真を見て、「もう映せるのか」と喜んでもらいました。