市役所のエレベーター前で「橋爪さんじゃないですか?」と吉川区在住の若い男性から声をかけられました。「はい、そうです。よくわかりましたね」と言うと、「ビラでよく見ていますから」という答えが返ってきました。初めて会う人でしたが、義父にあたる人は、いつもお世話になっている人です。若い人が私の市政レポートを見ていてくれる、それを聞いただけでうれしくなります。きょうは、市役所内で偶然にも吉川区出身の若い人に3人も会いました。車で30数分の距離にありながら、東京都内で上越市出身の人に偶然会った時と同じく、なつかしい感じになるから面白いものです。
きょうは市役所で2つの会議がありました。このうち1つは食糧・農業・農村議員連盟中山間地特別部会の会議です。これまでの視察や調査で学んだことを出し合い、上越市で高齢化が進んだ中山間地対策をどうすすめていくか考えを出し合いました。参加したメンバー全員が発言したのですが、それぞれ個性があり、積極的な発言が続いたのには驚きました。「集落に青年が入って定住した。子どもができ、子どもの声が聞こえる。これが大事ではないか」「中山間の集落を守ることは何なのか、追求されていない。都市部、平場、山手の人たちが問題を共有しないといけない」「これから中山間地の時代が来るのではないか。町場の人たちと中山間の人の交流をもっと根気強くやればいい」など……。一つひとつの発言に解決のヒントが含まれているなと感じました。
昨日、きょうと『山村集落再生の可能性』の注文の電話が相次ぎました。市政レポートで宣伝しただけで、読んでみようという気持ちになっていただけるのはとてもうれしい。ただ、ちょっと心配になったのは、私にとって「3冊目の本が出ました」という見出しだけ読んで注文された方があるのではないだろうか、ということです。山村集落再生という課題を考える本であることは、見出しの下の本文を読めばわかることですが、どうも『春よ来い』(同時代社)の続刊だと思っておられる年配の方があるようなのです。私が受け持った『山村集落再生の可能性』は明日にはなくなりそうなので、出版元である自治体研究社に追加注文をしました。