この間から気になっているのは山芋(自然薯)です。忙しくて掘ってはいられないのですが、長年のクセなのか、この時期になるとどうしても山芋の葉の色の変化を追うようになっています。まだ、全体としては緑色なのですが、先週の終わりごろから、一部で黄色の葉を目にするようになりました。このペースなら、来週は山芋がある山々はかなり黄色くなるはずです。
山芋を掘ってはいられないけれど食べたい。その思いで、きょうは、以前、売って頂いたことのあるFさんの家を訪ねました。毎年、秋になると、山芋掘りに精を出し、玄関先にはどっさりと積む人です。愛用のバイクもあり、玄関の戸も開いていたので、「いなったかね」と声をかけたら、出てこられたのは、Fさんの妹さんでした。「あら、おまんかね。とうちゃんはね」と訊くと、入院中とのことでした。病気が進行して、食も極めて細くなってしまった、この冬を越せるかどうかもわからない、と言われ、びっくりしてしまいました。
帰り道、道端にある山芋のツルを確認して車を降り、「いもご」をさがしました。「いもご」というのは正式名称は「むかご」と言うのだそうです。山芋の葉の付け根にできる球芽で、大きなものになると小指の頭ほどのものがあります。小さくてもバカにできません。これには山芋の香りとコクが詰まっていてとても美味しいのです。ここ数年、私はこの「いもご」をご飯を炊く時に一握り入れています。これがまた、うまい。一秋に、3回くらいはいただいています。近々、1回目の「いもごご飯」を食べたいと思います。