「しんぶん赤旗」日曜版の配達、集金をしていたら、高校生たちが走っているところに出会いました。一人や二人ではありません。大勢が列になって走っています。学校の先生とおぼしき大人たちがT字路などで立っています。交通整理なんでしょう。これは、明らかに「校内マラソン」です。「きょうは土曜日、普通なら休みのはずなのに、何で?」と思いながら、車を走らせると、今度は原之町の十字路より少し東のところで10人くらいの大人たちが集まっているところに出くわしました。「何か事故でもあったんですか」とたずねたら、「応援です」という答えが返ってきました。さらに車を走らせ、平和橋の近くまで行くと、元吉川高校の校長先生、数学の先生までが生徒の応援をしていました。(画像はここ)
ここまで来て、これはいつもと明らかに違うことがわかりました。車をとめて、話を聞いて、この「校内マラソン」は吉川高校の最後のロードレースで、保護者も、元職員も支援ボランティアや応援に駆けつけていることを知りました。元校長先生は軽トラに荷台を利用して給水所を設置、ウーロン茶やスポーツ飲料などを並べて、ランナーに声をかけています。「がんばれ、飲み物あるぞ、お茶がいいか、アクエリヤスがいいか」といった調子です。今回のロードレースは高校のグランドをスタートして、原之町、下町、そして下条堰近くの道を女子生徒は2回、男子生徒は3回まわるのだそうです。私が車を降りた時には、もう少しで終わりという時間でした。自転車に乗って先導している先生からは、生徒の頑張りについても教えてもらいました。「いま走っているあの子が完走してくれるかどうか一番心配していたんです。でもやってくれそうです。よかったら閉会式、観にきませんか」と声をかけてもらいました。
グランドまで行くと、最後のランナーが入ってくる少し前でした。全校生徒、校長先生などが待っていました。そこへ、次男の担任をしてくださったT先生もこられ、校長先生や私に話かけ、「私は生徒たちに恵まれました。私は卒業式で生徒たちから感謝状をもらったんです」。数年前の卒業式の思い出話でした。そして、最後のランナーがグランドに入ってくると、生徒たちが一斉に声を出しました。「○○○、がんばれ」。閉会式では、最後のロードレースを全員が走りきったことを心に刻んでおくようにという校長先生の挨拶が感動的でした。さらに、生徒たちがボランティアでこのレースを支えてくれた親たちなどにお礼の挨拶もしました。胸が熱くなりましたね。