きょうは午前中、総務常任委員会を傍聴してきました。質問がもっとも集中したのが行政改革です。わが党の杉本議員をはじめ、多くの議員が発言しました。吉田議員は公共事業の再評価についてふれました。まな板の上にのった白菜を包丁でさっくりとやる感じで手を動かしながら、「上越市の将来の見方はだいぶゆるい。これからの上越市にとって重要なことはこれを厳しく評価し、必要最低限にすることだ」との訴えは同感でした。いつも手で丸い輪をつくりながら話をする栗田議員、大きな声でズバリものを言う永島議員など、この委員会は個性派議員が多いですね。
午後から、民主党の「次の内閣」in新潟に出てきました。会場となった直江津駅前のホテルハイマートは200人近い参加者と報道陣でごったがえしていました。他党のこうした会に出るのは議員生活の中でも初めてのことです。今回は農業政策公聴会と銘打って、同党の戸別所得補償政策の説明と質疑応答があるというので、参加してきましたが、民主党の支持者ばかりでなく、社民党や共産党、自民党の支持者の姿も何人も見えたのにはびっくりしました。それだけ、農業政策に対する関心が高くなっているということでしょう。
先の参院選で民主党は、3大公約の1つに戸別所得補償制度を掲げましたが、これで農村票を獲得したことは明らかです。わが党も以前から所得補償を訴えていただけに、どこまで共通点があるのか、関心がありました。今日の説明を聞く限りでは、選別政策をやめて、すべての販売農家の所得補償をしようとしていることや中山間地域直接支払い制度の恒久化を主張しているなど評価できる点がいくつもありました。今後は、市議会の中で、農業関係の請願書などの取り扱いで民主系会派などとの共同行動を意識的に追求していきたいと思います。
公聴会では、岡崎トミ子、増子輝彦、篠原孝議員などのスピーチをとても興味深く聞きました。とにかくユーモアとジョークの使い方がうまいのです。だいぶ鍛えられているなと思いました。会場からの発言では、稲作農家の経営の厳しさを浮き彫りにしたものにひきつけられました。「米価も1万円の時代に入った。このままだと交通事故死よりも(農業者の)自殺が多くなる」「前渡し金が引き下げられたために、10月末の支払いが670万円足りない。首っつりをしたいくらいだ」。一般質問のテーマのひとつに、米価引き下げ問題を出しておいてよかったと思いました。