きょうは、食料・農業・農村議員連盟の中山間地部会の視察でした。吉川区川谷地区では2年前の梅雨前線豪雨で崩落した土砂が県道を覆い、1年半にわたって交通止めとなった上川谷の現場を見てもらいました。マイクロバスから降りた人たちは、豪雨災害現場の復旧状況を見るのが目的でしたが、川の向こうの山々が地震で崩落している姿を見てびっくりした様子でした。
一行はその後、大島区の藤尾、安塚区の細野集落を訪ね、集落の幹部の皆さんと懇談してきました。このうち藤尾は私の生まれた竹平のすぐそばの集落です。生産組合の布施正栄組合長さんなどから生産組合の活動状況を報告してもらいました。10人の組合員が水稲だけでなく、花苗やメロン栽培、さらには、みそ加工や漬物などでも頑張っているのには感心しました。小さな集落で生産組織がうまくいっているところはどこでも楽しくやっていますが、ここでも「ことあるごとに、うんめえもんを食べ、うんめえ酒を飲んでいる」とか。視察に行く時は、バス1台借り切って、町場に出た者からも参加してもらい、にぎやかに楽しくやっているそうです。印象に残ったのは、国の品目横断的経営安定政策にどうあてはめていくかよりも、いまのチームワークを大切に仲良くやることだという組合長さんの言葉でした。
藤尾も細野も共通しているのは良きリーダーがいて、高齢者がとても元気だということです。藤尾では83歳の方がお連れ合いと一緒に1ha(1町歩)も耕していました。その下の年齢では70代の方々が頑張っています。細野では、寝たきりがひとりだけ。あとは全員、現役でバリバリ働いているとのことでした。いずれの集落の懇談会でも笑いがいっぱいでした。