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市長にたいする評価が変わりつつある

 どうも木浦市政の歯車がうまく回らなくなってきた。このところ、そんな感じがしてなりません。これまで木浦市長を支えてきた議員の中にも、これじゃダメだと公然と言う人も出てきています。

 きっかけのひとつは議員定数問題です。合併協議では旧上越市と旧13町村の間でもめにもめて、新市になじむまで一定の期間が必要であることなどを理由に、定数特例を2回使うことで合意しました。市長はこの合意を守る最高責任者の立場にありますが、こともあろうに、自ら設置した諮問機関・行革市民会議の「議員定数については早急に地方自治法に定める38名以下にすべき」という建議をすんなりと受けとったのです。しかも、この建議を添付して議長に対して、「合併協議における経過もありますが、議会の判断にゆだねるべき事項であるため、議会においてよろしくお取り計らいください」とやったものですから、議員の怒りは沸騰しました。「合併協定を守る立場を忘れた行為だ」「二元代表制をとっているなかで、自分が口に出してはまずいことを自分の諮問機関に自由に言わせるとは何事だ」という声が相次いだのは当然です。

 こうしたなかで10日ときょう、2回にわたって総務常任委員会で第5次総合計画(改定版)についての議論が行われました。ここでは、合併協議の新市建設計画で確認された将来都市像(海に山に大地に なりわいと文化あふれる 共生都市上越)を同じ計画期間である総合計画においてなぜ別のものにする必要があるのか、ということに質問が集中しました。総合計画で打ち出そうとしている将来都市像は、「海に山に大地に 学びと出会いが織りなす 創造都市・上越」です。「合併後2年余が経過する中で、最初に打ち出した将来都市像がほぼ達成できたというならわかるが、そこまで行かないのにどうして変える必要があるのか」「創造都市の『創造』がいったい何を創造しようとしているのか、まったく想像できない」「みんな切ない思いで合併した。14市町村がこれまでの取り組みや歴史・文化を大切にして共に助け合っていこうと、『共生都市』に決めてきたのではなかったか。これでは、13区の市民は合併時よりも後退した印象を持つ」などという批判が続きました。


 きょうの議論を聞いていても、合併協定に対する市長の姿勢への不信があるなと感じました。総合計画が9月議会に上程されても、否決される可能性が高くなってきています。このまま突っ走るか、それとも立ち止まって再考するか。市長の決断が求められています。


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概要

2007年08月20日 22:06に投稿されたページです。

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