昨日、農業用溜池の堤となっているところのひび割れを見てきました。この時は、今回の地震による農業用施設被害は、この他にはないだろうと思っていました。ところが今朝になって、別のところで田んぼのパイプ灌漑が機能しないようだとの情報が入ってきました。U字溝なども被害が出ているかもしれないとも。いまはライフライン復旧が最重要課題ですのでそういうところの調査には力を集中できませんが、今後の大きな課題の1つになるでしょう。
さて、きょうの朝9時現在の吉川区被害状況です。けが人は5人増えて13人になりました。昨日の数字と比較してみてください。全体に数字が大きく動いています。ライフライン復旧で懸命な作業が続けられているのは水道です。夕方現在で、あと500世帯ほど残されていますが、川崎集落から河沢集落間の市道に埋設してある管の復旧工事が難航しています。写真は川崎地内で撮ったもの。
●避難所開設 1ヶ所 9人自主避難
●けが人 13人
●住宅の損壊 13件
●住宅の屋根瓦落下、壁落下、ひびわれ等 242件
●非住宅の屋根瓦落下、壁落下、ひびわれ等 387件
●灯油流失 23件
●道路陥没、段差、クラックなど 95ヶ所
●断水 東田中地区、勝穂地区、泉谷地区の一部
●停電 なし(16日17時すべて復旧)
●交通止め 市道長沢西線(17日11時に解除)
林道大下名木山線
なお、これまで要援護者の安全確認は614人を対象に行われています。これはすべて16日に完了しています。
きょうは「しんぶん赤旗」日刊紙の配達終了後、柏崎市に向かいました。国道は大渋滞となっていたため、柿崎区の峠集落の一歩手前で林道に入り、柏崎市の市野新田に出て市街地に入りました。所要時間は約50分。いいルートを見つけました。柏崎に行ったのは妻を迎えに行くためです。妻は地震の前から同市にいたのですがが、彼女とは5日ぶりの再会でした。
午後からは吉川区内の旭地区の被害実態調査、そして浦川原区で最も大きな住宅被害の出ている飯室集落へ。ここでは2階部分が完全に壊れているKさん宅に入らせていただき、要望をお聞きしてきました。この家では、地震発生時、居間でお茶を飲んでいたといいます。寝室の時計が午前10時15分(2分進んでいたとのこと)で止まっていたのが印象に残りました。きょう視察したところは、いずれも2階の屋根が瓦葺でした。屋根の構造と地震被害の関係には、もっと目を向ける必要がありますね。