3時間ほど時間をもらい、妻とともに1週間ぶりに柏崎市へ行ってきました。目的は病院と妻の実家の訪問です。病院は妻の診察でしたが、1週間前とは違い、いつもの静けさがありました。ただ、町の風景は一変してしていました。建物の応急危険度判定が進み、建物の殆んどに黄色や緑色の判定の張り紙がされていたからです。赤の判定はあまり見られず、そのかわり、壊れた建物が目に付きました。一番ひどかったのは原酒造さんの建物です。大きな建物がぐしゃぐしゃになっていて、再建できるだろうかと思いました。気の毒です。
妻の実家は、いまだに水道が復旧していませんでした。先日訪ねた時には、水が出ると聞いていたのですが、それは管に残っていた水だったようです。お風呂も入れず、吉川区の長峰温泉に来たと言っていました。ただ、義父だけはベッド生活ですので、タオルで体を拭くだけといいます。気になったのは義父の体調です。自分の口から「きょうは具合が悪い。どういうわけか腹が減って困る」と繰り返し言っていました。本格的な夏がやってきて、体が暑さについていけなくなっているのかも知れません。
さて、行方不明者の捜索についてです。町内会の大勢の人たちによる捜索は土日まで無し。きょうは近所の人や親戚、家族だけの捜索だったようです。午後3時過ぎに、長男のYさんのところへ携帯電話をしたら、柿崎区の川の中にいると言います。様子を見に行くと、養鯉業者の人たちが使っている大きなゴムズボンを履き、長い竹の棒を持ち、ひとりで捜していました。草むらや川のくぼみ等を突いて、確認していました。「気をつけて、無理しなんなや」と声をかけたのですが、涙が出てきてしまいました。「もりよし」のじいさんは、いったい、どこへ行ったのでしょうか。