私がスポーツ紙を買い求めるのは年に数回です。それも新聞休刊日で、「しんぶん赤旗」も休みの時だけ。新聞がないとさみしくなるものですから買うのです。でも、きょうは休刊日でもないのに買いました。「参院選公示前、各党党首・幹部を著名人が直撃」で日本共産党の市田忠義書記局長と映画「鉄道員」の監督として有名な降旗監督の対談が載っていたからです。
手にして一目ぼれしてしまいました。まず、14面と15面の下の方、3分の1を使っての宣伝文句に引き込まれました。増税・改憲勢力に「ゴールは割らせない」、「俺たちはモノじゃない」「怒りの一打だ」、「消えた年金」解決、ストップ貧困、スクラム組んで前へ前へ」。これは日本共産党のポスターにしてほしいですね。
対談の中身も気に入りました。映画「鉄道員(ぽっぽや)」は、「世の中にあっけなく見放されるということに対する怒りを」(降旗)「声高に叫ぶのではなく、さりげなく伝えているところが、あの作品の素晴らしいところ」との発言を「そう、そう」とうなずきながら読みました。映画「ホタル」についても、「声高に反戦を叫ぶ映画ではない。それがかえってグッときます」(市田)とありましたが、共感をおぼえました。
野球をやっていた市田さんらしいお話は、巨人の沢村栄治投手についてでした。1度目の召集のときに手のひらを銃弾で打ち抜かれ、コントロールが悪くなった。それでもノーヒットノーランを3回もやった。3度目の召集のときに、台湾沖で戦死した。27歳だった。もし戦後もプレーをしていたら金田正一さんの400勝を上回る記録を残したんではないか。ちゃんと、この新聞の読者のことを頭に入れて平和を守ることの大切さ語る、いいお話でした。