市議会食料・農業・農村議員連盟生産部会の視察でした。糸魚川市高倉地区(旧能生町)の「越の丸茄子」、名立区の「名立梅」と肉牛肥育の生産現場を訪ねてきました。最初に行った高倉地区は標高300前後の豪雪地帯です。雪は3メートルも降るそうですが、ここでハウス栽培をやっているのには驚きました。やる気になればできるのですね。説明してくださったのは橋立春雄さん、昭和50年代からの栽培技術の発展と統一、出荷の苦労話を聞いて、農業のプロのすごさを感じました。一本の茄子から稼ぎ出すお金は4500円にもなるといいますが、残念だったのは、いまやブランド品となった「越の丸茄子」を食べることができなかったことです。
名立区が梅の産地であることも、まだ和牛を飼っている人がいることも知りませんでした。「梅雨」は梅の雨と書きますと説明されて、そうか、梅雨の頃が収穫の最盛期だったのかと思いました。わが家の梅もぎはいつも晴れていた記憶が残っていて、梅雨とは関係ないものと思い込んでいました。名立梅の歴史は浅いものの、6トンから10トンほど市民生協や造り酒屋さんに出荷しているとか。吉川区の杜氏の郷が造る梅酒もここの梅が利用されています。牛は懐かしかった。牛舎の中で1頭ごとの名札には、私も使っていた種牛「紋次郎」や「寿高」の名前もありました。飼育者の渡辺孝治さんが付き合っている家畜商も私と一緒でした。