朝、新潟日報を手にしてビックリしてしまいました。上越市議会の最大会派「毘風」が「北陸新幹線で在来線廃止提言」とあったからです。近隣の市とも連携して在来線をどう守っていくか、党派を超えて真剣な取り組みが広がりつつあると思っていただけに、目を疑いました。でも、新聞には、「存続に向けた巨額の財政負担は困難とし、並行在来線の経営分離後の実質的な廃線や、『ほくほく線』の新幹線新駅・上越駅(仮称)への延伸などを求める『提案書』をまとめた」とあります。間違なく、事実です。今回の提案がどういう過程を経て出てきたかは分かりませんが、在来線問題で苦しんでいる自治体議会で、一部とはいえ、こうした提案が出されたのは初めてでしょう。
きょうの会合などでは、どこでもこの話題でもちきりでした。「一体、何を考えているんだ。提言の前に市民の声を聞いているのか。こんなとんでもないものを出されては迷惑だ」「これで市長との関係もおかしくなる。市長を支えると言ったのは誰だ」「このまま、放置しておいたら上越市議会の信用がなくなる」などと怒りの声ばかりでした。目前に迫った6月定例議会で、北陸新幹線と在来線問題が焦点の1つになるのは確実です。