「しんぶん赤旗」日曜版を配達中に何本かの電話がありました。そのうちの1本は風岡さんのお連れ合いからでした。その時の話の中心は彼が亡くなる数時間前の私との会話についてでした。びっくりしたのは、彼が私に言った「ありがとう」が最後の言葉となったという事実です。前にも書いたように、彼の言葉は、「ありが…」という感じで全部を言い切れなかった言葉でしたから、そういうこともありうるかとは思いますが、まさか、お連れ合いがその後、彼と言葉を交わすことができなかったとは。
新事実を聞き、しばらく風岡さんのことを思いました。何回か個展を開いているものの、新日本画家としての名前はあまり知られていないこと、これから大きく羽ばたこうとしている段階だった。そう思ったら、彼がとてもかわいそうになりました。夜になって、お連れ合いに電話でお願いをしました。彼のこれまでの作品を私のホームページで紹介させてほしいと。快く受けてくださいました。彼はおおざっぱなところと几帳面なところをミックスしたような男でしたので、おそらく自分が気に入った作品は電子データで保存しているはずです。連休明けにはその作業にとりかかりたいと思います。
リンクのページに、友人でもある長岡市の新市議、細井良雄さんのホームページを載せました。細井さんならではの温かい語り口、筆致を一度味わったら、毎日読みたくなりますよ。