1枚のメモが議長の手元に渡されたのは一般質問の最中、午後4時半過ぎだったと思います。議長と議会事務局長が何度も話をする、事務局職員が質問者にメモを渡す、そのうち防災局長が退席するという事態に。私を含めて議員は何事が起きたかと思いました。ひょっとすると質問者の近所で火事が発生したのかとも思いました。質問が終わりに近づいた頃、ようやく全議員にメモが配られましたが、頸城区西福島の信越化学工業直江津工場で爆発事故が発生していたのです。質問していた議員は古澤議員、元信越化学の職員です。よく動じないで質問をしたと思います。事故では重傷者も出て、近くの住民は避難しました。議長はこういう時にどうしたらいいか、迷ったようです。緊急事態ですから、いったん休憩にして情報を伝えるという措置をとってもいいのではと思いました。
議会が終わってから、議員控え室に戻り、窓から同工場方面を見ると、黒い煙が上がっていました。すぐに赤旗記者に連絡を取り、議会報編集委員会のあった樋口議員を市役所に残し、杉本議員と一緒に現場に向かいました。現地は通行止めの措置がとられていたので、なるべく近くまで行き写真を撮り、住民の声を聞いてきました。現地の上空は取材のヘリコプターが旋回していました。おそらく全国に伝えていたのでしょう。日刊赤旗に間に合ったかどうか。それにしても同工場の事故はこれで3回目です。防げなかったのは何故でしょうか。負傷した人たちが気になります。