3月議会はきょうが最終日。今議会の最大の焦点であった佐渡汽船の小木直江津航路問題で、上越市議会史上初といわれる付帯決議が1票差で可決されました。議長の「賛成の方の起立を求めます」から「賛成多数」の言葉を聞くまで数秒間、緊張しました。賛成したのは、市民クラブ、政新、市政会議、日本共産党議員団、自民クラブ、無所属クラブ。党派を超えた連携で、佐渡汽船や新潟県に対して言うべきことを決議したことは今後の存続問題に大きな影響を与えるでしょう。
明日からはいよいよ県議選です。この日記は、8日の投開票が終わるまでお休みさせていただきます。
付帯決議全文は次のとおりです。
議案第4号 平成19年度上越市一般会計予算に対する付帯決議
上越市と佐渡市を結ぶ小木・直江津航路は、「海の道」国道350号を往来する公共交通機関として、住民の足であるとともに物流や広域観光を担う極めて重要な航路である。
したがって、厳しい経営状況にあるこの航路の維持と安定運航は、当市の活性化や拠点性の確保にとって欠くことのできない要件であることから、小木・直江津航路安定運航事業負担金については、その必要性を認めるものである。
一方、新潟県が佐渡汽船株式会社の大口出資者であることや、その財政力からして航路安定運航の確保に対するより一層の努力が求められており、関係自治体の負担のあり方は今後もなお検討を要する課題である。
また、佐渡汽船株式会社は、2月に経営再建策を発表したものの、現段階では経営改善努力や改善見通しが明確でないことに加え、本航路の存続方針も明確に示されていない状況であり、公的支援が効果的な結果をもたらすかは不透明である。
もとよりこの負担金は、厳しい財政の中から市民の貴重な税金を投入することであり、 慎重にも慎重を期すことが必要である。 よって、予算の執行にあたっては、その必要性を市民に十分説明するとともに、関係 自治体の動向並びに佐渡汽船株式会社の経営改善努力を見極めながら慎重に対処し、 最大限効率的かつ効果的な成果が得られるよう努力すべきである。また、今後の検討にあたっては、諸課題のあり方を見直すことも含め、適切な方向性が得られるよう努力すべきである。
以上決議する。
平成19年3月29日 上 越 市 議 会