すばらしい天気になりました。きょうは大島区足谷の伯母の壇払い(「壇ひき」ともいいます)でした。お経を窓ぎわできいていたら、背中をお天道様が暖めてくれて、眠たくなりました。ところが、骨納めで外に出たらびっくり。空は真っ青に晴れわたっていたものの、ものすごく寒いのです。
伯母の家の墓がある大桜高台霊園は海抜300メートルくらいでしょうか、積雪が50センチ~70センチくらいありました。家を出るとき、長靴に履き替えるのを忘れていて、革靴のままだったのですが、雪道はうまりませんでした。固くしまっていたのです。骨納めの時、伯母のひ孫にあたる小さな子どもたちが6人ほどいたのですが、みんな、踏み固めてない雪の上を歩いて遊んでいます。そうです、サルトコ(凍み渡り)ができたのです。暖冬でわが家の周りは雪はなく、サルトコのことをすっかり忘れてしまっていました。おそらく、きょうは、この冬初めてのサルトコができる日となったのではないでしょうか。
伯母の壇ばらいには母も板山の伯母も参加しました。ふたりとも顔色もよく、とても元気でした。お斎の時、こうやってみると、板山の伯母さんの後姿は足谷のばちゃとそっくりだ。あとはおまんた、ふたりしかいないがだすけ、長生きしてくんなさい。そんな言葉が次々と出て、いつのまにか、このふたりが話の中心にいました。私の方は、足谷の家で小さな子どもたちをジャンプさせ、受けとめる遊びをやって酔いが完全に回ってしまい、ダウンしてしまいました。目が覚めて窓の外を見たら、この家の孫たちが雪の上で楽しそうに遊んでいます。この日は午後になってもサルトコができた。めずらしい日となりました。ま、これで足谷の伯母の「騒ぎ」は一段落です。愛治さんもアサ子さんも楽々したことでしょう。
「春よ来い」第75回「ありがとう」を掲載しました。ご笑覧ください。