やはり現場は見なければならない。いつも市議会報告ではそう言い続けているのですが、きょう発生した名立区の風力発電機の落雷事故もそうでした。この風力発電機は「うみてらす名立」という物産館やお風呂などのある施設内にあります。雷が落ち、ブレード(羽)の一部が燃焼し、落下するという事故でしたが、文書や口頭では分からないことを目で確認し、関係者から落下当時の状況について説明をしてもらいました。
落雷があったのは午前7時28分。ブレードの先端部約7メートル80センチが発火・燃焼し、落下したのが8時5分。落下したブレードの端が当たったのでしょうか、発電機から30メートルほど離れた健康交流館「ゆらら」の女性風呂のガラス6個(1個の大きさは縦横30センチ、厚さ10センチほど)が割られ、洗い場、浴槽に飛び散りました。交流館の担当者の説明では落下する直前までお風呂で掃除をしている人がいたといいます。避難の指示がもう5分遅れていたらたいへんなことになったとも。風呂場に飛び込んだガラスのうち、少なくとも1個は5メートルほど離れた浴槽まで飛んでいました。
現地に行く前に防災局の職員からある程度、情報を聞いていたのですが、事故のすさまじさは落下した場所、ガラスが飛び込んだお風呂まで見ないと実感できません。強風ということもあったでしょう、しかし、風呂にまで被害が出たことは今後の発電機をどうするかを考える時、重要なポイントになります。現場まで直行し、失敗したなと思ったことがあります。カメラはいつもカバンの中に入れてあるからいいものの、長さを測るテープをまたしても忘れてしまったのです。これからは軽トラの中に常備しておかなければ……。