歩道設置の要望箇所が多くて、予算付けにあたって新潟県は優先順位を決めるために評価基準を設けていることがわかりました。これは、きょう開催された県道新井柿崎線整備促進議員連盟の学習会で新潟県上越地域振興局の担当課が明らかにしたものです。それによると、評価項目は、①通学路に指定されているかどうか、②その周辺に公共施設があるかどうか、③歩く人の人数、④自動車の交通量、⑤過去5年以内に死傷事故が起きているかどうか、⑥用地買収にあたって地元の協力体制ができているかどうか、の6つです。
じつは議員連盟で把握した県道新井柿崎線の歩道設置要望箇所は9箇所にのぼっているのです。この評価基準はよくできていますが、歩行者の安全を確保する視点に立てば、過去5年以内に死傷事故が起きているかどうかについては、「歩いている人がひやっとするようなことがあったかどうか」まで広げてほしいなと思いました。同じようなことは、歩道だけでなく防雪柵などについても言えます。警察データに載らないような、スリップ事故、田んぼへの転落事故などもできるだけ把握していこうとある議員が発言していました。公共事業は無駄なものはさっさとやめる。そして、こうした関係住民からの切実な要望に応える。そういう国政、県政の運営ができていれば、こんな評価基準も考えなくていいのに。
きょうの勉強会では、このほかにも貴重な情報や基礎知識を得ることができました。厳しい県財政の中で、来年度予算の見込みとして、道路の維持管理費まで縮減の方向であることを聞きましたが、これにはびっくりでした。歩道の除雪についてはランク付けしてやっていること、また除雪作業で路肩などを傷めた場合は除雪業者の責任でやってもらっていること、さらに基本的な計画として、「今後の道路整備の課題について」という文書があることも知りました。