子どもを見守り、一緒にすごし、世話をすることを子守といいます。これはわかります。では、この逆は何と呼べばよいのでしょうか。きょうは土曜日でしたが、妻も長女も勤務でした。長女に「おばあちゃんひとりに任せちゃダメだよ。つかれるんだから。それに畑仕事もしたがっているし…。お父さんも時間つくって、じいちゃんの世話してよ」と言われたので、3時間ほど父と一緒に過ごしました。
居間にすわり、パソコンで仕事をしながら父の世話をすればいい。そう考えていたのですが、簡単にはいかないことがすぐわかりました。父はベッドに寝てはいますが、トイレに行こうとします。「ばちゃはどこへ行ったか」とさがします。これをひんぱんに繰り返すのです。足がしっかりしていればまだいいのですが、いつ転ぶかもしれない。きわめて不安定な歩き方をしています。そして、時たま、外に出ようとするのです。日頃、母や長女にまかせっきりになっている父の介護の大変さが、きょうはよく分かりました。
午後からは総合事務所で開催された「まちづくり吉川」の講演会に出て、その後、尾神岳経由で大島区へ飛びました。あるお寺の住職が私の本がほしいというので届けてきたのです。そして夕方からは、楽しみにしていた「上越名人会」に出てきました。本物の落語は今年に入って2度目です。柳家小さんの孫にあたる花緑がじつにいい演技をしていましたね。講談、踊りもよかった。日本舞踊の世界は伝統があります。きょうの「京人形」「流星」、どちらも初めて観ました。
名人会では、これまで味わったことの無い魅力を発見しました。人間の体で芸術的な表現をする舞踊がきれいなだけでなく、これほど楽しいものだとは思いませんでした。踊っていたひとりは同じ市議会の佐藤敏議員です。この人は議員としてだけではない、何かを持っていることを日頃から感じていましたが、まさに芸人です。見事でした。拍手。