待ちに待った委員会の日がやってきました。自分の常任委員会の出番の日です。睡眠は十分とりました。十分とまではいかないにしても質問準備もやってきました。あとはコンパクトに、聞きたいことをズバッときけばよい。ところが委員会にはいろんな人がいて、予想もしないことが起きることがあるからたいへんです。きょうも、信じられないことが起きました。
教育委員会関係の昨年度の一般会計決算審査の時でした。教育委員会の方で資料は出しましょうと答えているのに、委員会が多数決で出すべきでないとしたのです。私だけでなく市民クラブや市政会議の委員が出すべきという態度を表明してくれたのはうれしいことでしたが、他の会派の委員が「時期尚早だ」「ハッキリしないものが含まれているデータが一人歩きしたらまずい」等と言って反対したのには唖然としてしまいました。
資料を求めるに至った私の質問は次のようなものです。本来市費で負担すべきなのにPTAや学校後援会のお金を投入している事例は昨年度、あったか。あったとすれば、どんなことにいくらくらい使ったかとたずねました。これは3月議会で教育委員会が調査を約束していたことでした。何回かやりとりをする中で、施設整備や図書費などで、それぞれ、いくらいくらあった。市が負担べきものかどうかわからないものと一体のものを含め、その額は約490万円ほどであるとの答弁が帰ってきました。是正の措置をとるべきものは是正の措置をとるとも答弁がありました。義務外負担ゼロに向けて大きな一歩を踏み出す答弁でした。ならば、この際、調査した結果をまとめたものを中間報告であってもいいからを出してほしい、私はそう言ったのでした。
委員会が終わって、私の議員控え室に議員やマスコミ関係者などが数人やってきて言いました。「教育委員会が出すって言っているのに、議会の方が抑えるなんておかしい。議会は問題があれば解明していかなければならないのに」「こんなの、初めてみた。世間から笑われますよ」。委員会の様子をみていた人たちの中にもあきれた人たちが何人もいたのです。私の言っていることが正論であることを改めて確認できてホッとしました。