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社会問題解決さぐる2冊の本

 昨日のことで書かなかったことがあります。じつは堀井講演を聴いた後、すぐ本屋さんへ行き、堀井さんの『問題解決のための「社会技術」』(中公新書)を購入しました。どちらかというと理系の研究者が社会問題解決の手法について論じていることが新鮮で、「社会技術」についてもっと深く学びたいと思ったからです。同著は2年前に出版されたもので、本屋さんには1冊しかおいてありませんでしたが、入手できてホッとしました。この本には講演で使われた資料がいっぱい掲載されています。いうまでもなく、内容も講演とほぼ同じ。これで復習ができます。
 この本については、昨日から読み進んでいますが、私の悪いクセで、途中から、小宮山宏著『地球持続の技術』のことが気になり始めました。志位委員長は記念講演で、この本では「規制緩和の大合唱」を批判したうえで、「環境やエネルギーの問題のように、徐々に損なわれていく文明の基盤に対して人類全体が長期的な対応をしなくてはならないという状況において、市場はうまく機能するであろうか。そうは思えない。市場原理への予定調和的期待は、短期の視野で企業が対応する限り、成り立たないのではないだろうか」
と記述されていることを紹介していました。これが、どこでどんなふうに書かれているのかを知りたくなったということが第一ですが、同時に堀井さんの「社会技術」論と小宮山さんの理論では重なる部分があるのではないかと思い始めたのです。
 きょうは午前中、議員控え室で党議員団会議をやりました。食事をしてから、近くの本屋さんへ行き、『地球持続の技術』をさがしたところ、3軒目の本屋さんでようやく発見、購入してきました。まだパラパラとしか読んでいませんが、環境とエネルギーを基盤とした地球の持続という問題を本格的に追求した本として、座右に置くべき本の1冊になりそうです。専門分野を超えて社会問題解決にあたる、この点は、やはり、堀井さんの本と共通でした。午後からは資料の整理と読書をしました。
 夕方、吉川町議時代からお世話になっている地方自治研究者の辻山幸宣さんらと食事をしながら懇談しました。大潟区の地域協議会の様子を視察された直後だったことから、議会と地域協議会の話に始まって、男性の作る弁当の特徴、自治基本条例のことなどの話をたっぷりとききました。「議員経験のない協議会委員で専門的なことをよく勉強している人がいる。理事者追及型ではなく、みんなで話し合って解決策をまとめていくところがいいという声があった」「吉川町のまちづくり基本条例づくりでは議員がワークショップをやったが、これは全国でもここだけだ」「斎藤孝の三色ボールペンのメモもいい。私は1本で2色のカラーペンを使っている」「筋書きのない講演は終わってから筋書きができる」おもしろくて、ためになる懇談でした。


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2006年07月24日 00:00に投稿されたページです。

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