会ったこともないのに何故か気になる女性の顔。昨日からずっと頭の中に残っていました。その女性は先日亡くなったエッセイスト・米原万里さん。昨日の新潟日報の文化欄に彼女の写真と追悼文が掲載されていました。ふっくらした顔と大きな目は、たしかにどこかで見たことがある。ひょっとしたら、日本共産党衆院議員だった米原昶(いたる)さんの娘さんかもしれない、そう思って、市役所に着いてから、すぐにインターネットで調べてみました。予感はぴたりでした。彼女の顔は父親そっくりだったのです。
昨日の追悼文は作家の吉岡忍さんが書いたものですが、そこには「米原さんはユーモアがあって、とても魅力的な人。ノンフィクションや小説では過酷な歴史を生き抜いた人々の姿を圧倒的な筆力で描きだした」とありました。こう書いてあると、やはり読みたくなります。きょうは夕方、書店に寄り、彼女の『ガセネッタ&シモネッタ』(文春文庫)を購入してきました。なかなかおもしろい本なので議会の質問準備を忘れてしまいそうです。
さて、議会はきょうから委員会審議です。午前中に建設企業委員会があり、午後からは一般質問の「質問取り」がありました。「質問取り」というのは通告した質問内容について事務方が詳しく聞き取り調査をすることをいいます。市議になった当初は、「どういう内容で質問しようがこちらの勝手ではないか」という思いがあって違和感を覚えたものですが、最近はこちらの質問の趣旨を正確に伝えて、いい答弁を引き出そうという思いで対応しています。
でも、きょうはちょっとしゃべり過ぎたかもしれません。雪対策の質問項目のところでは関係課(複数)の職員が8人もやってきたので、質問への思いや答弁のあり方までふみこんで1時間以上もしゃべってしまいました。答弁では、市長が棒読みすることがないよう、人間も登場させて生き生きと語る内容にしてほしい。そうでないと、心に残らないよ。「質問取り」に来た職員は、答弁にたいする注文まで聞かされるとは思わなかったでしょう。生意気なことを言ったかもしれませんが、ぜひ検討してほしいものです。