6月議会を前にして、県内の日本共産党市町村議が集まり、課題の確認や交流をしました。上越市議団からは4人全員が参加しました。高速道路を走って新潟市まで行ったのですが、田植えも終わり、周辺の景色はやわらかな緑色に染まっています。いまの時期は、どこへ行っても、ゆったりできる景色が広がっていますね。
会議では、県委員長や自治体部長、農漁民部長の報告、それに新潟社会保障推進協議会(通称県社保協)事務局長さんの講演がありました。このうち県社保協事務局長・酢山省三さんの話は初めて聴きました。酢山さんは私と同じ学部の先輩で、詩人でもあります。小泉構造改革の中で進む「健康格差」の実態や「医療改悪法案」のポイントについてとても分かりやすく説明してくださいました。また、4月下旬、衆議院第2議員会館で県社保協が取り組んだ「新潟県医療・患者団体と県選出国会議員との懇談会」の模様についても報告してくださいましたが、社民党・民主党などと連携して闘うことができるなと感じました。
交流の場では、何人かの議員がユーモアたっぷりに活動報告をしました。新潟市の小山市議は、国保料引き下げを求める直接請求署名運動についてふれました。命が大切にされない世の中にあって国保は命の砦となっている。有権者5人に1人の割合で署名を集める決意をのべ、地元へ飛んで帰りました。いつもきちんとした活動をしていくことで定評のある阿賀野市の宮脇市議、障害者福祉施設をまわって調査する中で、障害者自立支援法が「自立阻害法」になっていることを浮き彫りにしました。
お昼休みはいつものように街に出て昼食。きょうも750円の日替わり定食を食べました。上野事務局長がご飯のお代わりをしたので私も食べたくなりましたが、ぐっとこらえ、新潟駅地下街にある文信堂書店へ。田辺聖子の文庫の新刊を探したものの見つからず、浅田次郎の『月のしずく』(文春文庫)を買い求めました。浅田文学は『鉄道員』しか読んでいませんが、表題となった「月のしずく」という短編では、主人公の佐藤辰夫に惹かれました。十五夜の晩に偶然転がり込んできた若い女性との癒しのドラマ。どういう展開になったかですって? 興味のある方は、自分でお読みください。