« 第77回メーデー | メイン | 上越九条の会発足1周年記念集会 »

第2次文化財調査

 市教委の第2次吉川区文化財調査が行われ、私も参加しました。メンバーは2月の第1次調査とおなじく、生涯学習推進課副課長の小島幸雄さん、文化財係長の中西聡さん、そして文化財調査審議会の植木宏委員長、地元の山崎文治郎臨時委員などです。今回の調査では、大乗寺の一石五輪塔、顕法寺大般若経、古文書などが対象でした。
 大乗寺の五輪塔については、町議時代に一度見たことがあります。市文化財として準指定されている五輪塔は2つで、そのうちの1つは公民館内に、いまひとつは神社の境内にあります。しかし、多くの石塔や石仏群について詳しい説明を聞いたのは今回が初めてでした。中西係長から謙信時代に大乗寺というお寺が大きな地位を占めていたことを聞き、びっくりしました。いま大乗寺というお寺は残っていませんが、古文書にはたびたび登場するお寺といいます。どこにあって、どんな役割を果たしていたのか、ぜひ調査してほしいと思いました。
 きょうの調査では、顕法寺関係の文化財が注目の的でした。古文書も大般若経も初めておめにかかりましたが、咳払いひとつできないほど緊張した雰囲気の中で調査はすすめられました。吉川町時代、町指定文化財の第1号となった大般若経は、事情により柿崎区のあるお寺さんから管理していただいていますが、できれば吉川区に置きたいと思いました。農業だけでなく、お寺も再編がすすんでおり、廃寺などにともなって文化財の管理者も移動するケースも少なくありません。私が議会などで提案してきた、寄託制度の活用が重要になってきていることを実感しました。
 大乗寺とちがって、顕法寺は山の中に残っています。9年ぶりに中に入れさせてもらいました。ここにはまだたくさんのお経の本や古文書、袈裟などが残っていました。調査にあたった人たちからはぜひ再調査すべきだという声があがっていました。このお寺から、みんなで顕法寺城址に登りました。これも市の準指定文化財になっています。途中、チゴユリ、ニシキゴロモ、イワカガミなどの花を楽しみました。あいにくの曇り空でしたが、城址からは日本海や猿毛城などを臨むことができました。初めて登った人たちは、眺望の良さに感激した様子でした。ここは春日山城とほぼ同じ182メートルの標高で、重要な山城だったといいます。
 市教委の吉川区内文化財調査は、準指定の文化財がもう1つ残っています。また準指定とはなっていないものの、重要なものもあるので、第3次調査が行われるとのことでした。調査をやるたびに吉川区の良さを実感できて、とてもうれしく思います。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hose1.jp/mt/mt-tb.cgi/997

コメントを投稿

(TypeKey でサインインしたコメントは即時に、それ以外は承認後表示されます。)

概要

2006年05月02日 00:00に投稿されたページです。

前:第77回メーデー
次:上越九条の会発足1周年記念集会

過去の投稿

小さな町の幸せ通信