喀痰検査及び病院での喉のTV撮影の結果が出て、きょう、医師から説明を受けました。喉に何かが残っている感じが依然として続いていて、声がかすれやすい状態であることから、覚悟して臨んだのですが、医師からは、「痰が取れにくくなってはいますが、悪性の病気ではありません」との言葉をもらいました。午前の勤務を休んで病院までついてきた妻もホッとした様子でした。
喉のTV撮影写真ではバリウムが正常に流れていることが確認できましたし、再度、鼻からカメラを入れて喉の具合をみてもらいましたが、こちらも異常なしでした。ただ、気管支の入り口付近で痰がバランスよくたまっているものの、取れにくくなっています。この点については、12年前までタバコを1日あたり3箱吸っていた影響や、喉に無理がかかっていることを指摘されました。水分を十分補給して痰を取ることにも気を配る必要があるとのことでした。今後は街頭演説を連続してやることなどはできるだけ避け、水分補給をキチンとすることにします。
さて、きょうは、読んでみたいと思っていた本を入手し、一気に読みました。筆坂秀世氏の『日本共産党』(新潮新書)です。著者はセクハラ事件を起こし、参院議員を辞め、最後は党から離れていった人ですが、私は数年前の議員研修会で、一度だけ言葉を交わしたことがあります。落着いて、論戦力のある、すごい人との印象を持ったものでした。それだけに昨年、『週刊新潮』に「日本共産党への『弔辞』」と題する「特別手記」を掲載し、党に敵対する立場を明確にした時にはがっかりしました。
今回、この本を購入したのは、不破前議長や浜野副委員長の反論文を読んだ時に、本の具体的な内容を読んでみたくなったからです。事件を起こした相手方へのお詫びの言葉がないなど反論文の通りでしたが、私が気になったのは彼の人間性です。確かに頭が良かったのでしょうが、高校入学の経緯を書く時に、中学校の先生が「秀世君は勉強が良くできるので…」と書く、この感覚はいただけません。それともう1つ、宮本議長退任の経過などを書く時に事実経過を丁寧に追う姿勢がないことも気になりました。あの論理的で明快な話をしていた議員時代からは想像できないものです。
反論文の中で不破さんは、「筆坂氏の次々持ち出してくる“本当の姿”なるものに1つ1つ付き合うつもりはないが、私の立場上、どうしても触れる責任があると思う2、3の点についてだけ、発言しておきたい」として、宮本議長退任の経過や自衛隊論などを取り上げ、的確な反論をしていますが、選挙総括の仕方、党建設など「次々と持ち出してくる“本当の姿”なるもの」についても、このままにしておいていいものだとは思えません。責任ある立場の人が赤旗などで事実に基づいて反論を書いてほしいと思いました。