意外と思われるかもしれませんが、きょう、28年の議員生活で2度目となる政府交渉に参加してきました。長年、搾乳をしていた関係で、東京まで出かけて政府交渉するというのは、特養ホーム(大潟区にある「しおさいの里」)増床問題での交渉1回きりだったのです。今回は党新潟県委員会と長野県委員会が、一緒になって、雪対策の強化の要請をしてきました。地下鉄の霞ヶ関駅から地上に出た時、目に入ったのはサクラの花と芽吹いたばかりのケヤキ(だと思う)の木でした。そこには、私たちのところよりも数歩進んでいる春がありました。うれしかったですね。
今回の政府交渉には新潟、長野の自治体議員10人と衆院比例候補の山口典久さん、井上哲士参院議員などが参加しました。交渉は、今冬の豪雪でぶつかった諸問題を関係省庁ごとに行いました。最大の課題は今回の豪雪をふまえて、地域と集落にマンパワーと除雪機械をどう配備していくかでした。政府には、この視点に立った施策が無いので、党新潟県委員会政策委員長の川俣幸雄さんや村山邦一十日町市議などが積極的に発言して要請しました。いつものことながら、村山さんの訴えはリアルで説得力があります。きょうも松之山の積雪がまだ3メートル40センチもあること、過去の豪雪と比較しても残雪が多いことなどを明らかにして、対応を迫っていました。長野の自治体議員も、アメダスの観測点が豪雪の実情をよく反映していないことなどを浮き彫りにしていました。とても勉強になりました。(写真は井上哲士参院議員のHPからお借りしました。私は後列中央にいます)
私は農林水産省での要請で発言させてもらいました。苗代、農道などの除雪への支援の仕組みを国としてもつくるよう訴えたのですが、旧東頸城地域の苗代除雪の写真を持ち込んで、中山間地での稲作を守るためにも是非実現をと迫りました。3メートル前後の雪をどかしている写真には、農村振興局、生産局などの関係者が驚いていました。当初、「農道は集落などの共助でやってほしい。苗代など個人の除雪費支援は考えていない」などと言っていた人たちも心が動いたようです。引き続き働きかけていきたいと思います。
今回の交渉の最後は文部科学省でした。「平成18豪雪」を「豪雪に際して地方公共団体が行う公共の施設の除雪事業に要する費用の補助に関する特別措置法」の対象として早期に指定し、教育施設の除排雪経費について支援をしてほしい、という要請だったのですが、この特別措置法の指定基準が今回のような豪雪被害をまったく反映できない時代遅れのものであることが判明しました。基準観測所の総数は全国で40、そこの最大積雪深が昭和6年から同35年までの各年の最大積雪深の平均値の1・5倍を超えるところが基準観測所全体の2割以上にならなければダメ。こんなことでは話にならない、早期に改正すべきだという強い声が何人もの参加者から出たのは当然のことです。
日本共産党文化後援会のHPに、私が撮影した「季節の写真」を2枚掲載していただきました。吉川区尾神地内、釜平川の流れと雪割草の写真です。私のHPとちがい、写真が大きくなります。ぜひご覧ください。