入学式にふさわしい天気というのがあるとすれば、きょうの天気がそれにあたると思います。ちょっぴり冷たい風が吹いているけれども、空には青空が広がっている、そんな天気です。こうしたなか、吉川小学校では40名が、吉川中学校では57名が入学式を迎えました。同じ入学式でも、小学校と中学校では違いがあって、それぞれの味というか雰囲気がかもしだされていると感じました。
まず、小学校。初めての入学式とあって、保護者の参加姿勢が積極的です。夫婦で参加している人たちが多く、男性陣はビデオカメラ持参、新入生が式場に入ると一斉にカメラが回りだします。
新一年生も、みんな、これから何が始まるのか、という感じで落ち着きがありません。でも返事が良い。加藤校長が挨拶で、「誰とでも仲良くしましょう」「自分でできることはじぶんでしましょう」と呼びかけると「はーい」という元気の良い返事が体育館に響きました。
児童代表による歓迎の言葉では、新6年生なのでしょうか、堂々とした挨拶をしているので驚きました。挨拶するために演壇に立つと、マイクの位置を話しやすいように直しました。この動作が大人びているので、すごいなと思いました。「きょうから皆さんは吉川小学校の仲間です。やさしいお兄さん、お姉さんがいて、楽しいことばかりです。仲良く過ごしましょう」という言葉もしっかりしていました。
中学校の入学式は、小学校に比べるとあっさりしていました。保護者も安心して生徒の入学式を見守っているのがよく分かります。参加した保護者の中で動いているビデオは1台もありません。
永井校長の励ましの言葉では、「みんなが仲良く、何事も一生懸命取り組むことを意識して」がメインでした。何事も吸収できる柔軟な能力を身につけてほしい、先輩たちが素晴らしい成績を残してきたことも知っていただきたい、という言葉もありました。
新入生を代表して森美智さんが決意をのべました。「中学校に期待しているのは体育祭、音楽祭などの行事です。小学校より迫力があります。部活にも期待しています。新たな気持ちで勉強して、1日1日を全力でがんばりたい」と結びました。