祭日ですので、議会の方は休会日です。きょうは次男の大学の卒業式でした。妻とともに参加してきました。大学講堂での式は、粛々とすすめられ、気持ちの良いものでした。大勢の中からわが子をさがそうとするのは小学校の時も大学の時も同じです。遠くからは後姿しか見えませんでしたが、それでも自分の子どもを夫婦そろって確認しました。特別変わったかっこうをしているわけでもないのに、頭の形、肩の様子だけで確認できるのは、普段、一緒に生活しているからでしょうか。式典の最後は「蛍の光」の合唱でした。式典後の交流会にも少し参加させてもらい、お世話になった教授にお礼の挨拶をしてきました。
交流会の途中で抜けさせてもらったのは、高田で予定されていた「親鸞聖人と上越」をテーマにした講演と市民フォーラムに参加するためです。基調講演は元上越教育大学学長の松野純孝さんが講師でした。80代後半とは思えない若々しい語りに感激しました。約800年前、上越の地に流された親鸞聖人がどんな人なのか、資料がほとんどない中で、きょうは泥臭いというか、人間の匂いのする親鸞像を聞きました。ほして、丸ノコを曲げてしまうくらいの「どんごろ」になれ、という「どんごろ」教育論、おもしろかったです。
市民フォーラムは市内のパネラーによる「親鸞聖人遠流800年をきっかけとする観光推進に向けて」でした。高橋飴屋さんの淳子さん、真宗大谷派の北條さん、直江津駅長の古川さんなどが自分の職業、仕事を通して何をすべきかを語りました。駅長さんなどが、長野・善光寺のご開帳の時に628万人集まった、その時の関係者の取り組みがどうだったかを語られましたが、これは初めて聞く情報でした。また、「まちの中に住んでいる人がまずまちの中の良さを知ることが大事」という視点の大切さを2人の方が言っておられました。同感です。残念だったのは、合併してできた上越市の全市域で取り組むようにするためにはどうしたらいいのかという角度からの発言がほとんどないことでした。これは他人事ではなく、議会でも深めていかなければならない課題です。勉強しなければなりません。