3月議会は2日目です。きょうも昨日に続いて総括質疑が行われました。市民クラブ、政新、市政会議、日本共産党議員団の各代表が質疑しました。このうち市民クラブの仲田議員とわが議員団の杉本議員が国民保護協議会条例をとりあげました。上越市に対するどんな武力攻撃事態が想定されるのかとの問いに、木浦市長は、「弾道ミサイルなどの攻撃の可能性もある」などと答えていましたが、これにはびっくりでした。元防衛庁長官でさえ、「当面、武力攻撃は想定されない」と言っているのに、上越市では「可能性もある」というのは何が根拠なのか、ききたいものです。日頃は慎重に答える市長なのに、きょうは、ちょっと軽い答弁だったと思います。
きょうの質疑では、予算の基本的なことを問うものがいくつもありました。
「基金の歳計現金への繰替運用」「繰越金と財政調整基金の関係」「専決処分のあり方」など、まるで地方行財政の基本的な事項を学ぶ学習会のようでした。質問する側、答弁する側、双方の基礎的なことに対する理解度が明らかになるので、耳を澄まして聴きました。こういったことを虎の巻も見ないで、ふだんの言葉で、分かりやすく語れるようになりたいものです。
杉本議員は、昨年に続いて、新市建設計画の財政計画と新年度予算規模の不整合性、乖離を問題にしました。新市建設計画は合併にあたっての21万市民への公約で、市長の選挙公約を超えたものだ。計画を大幅に超える予算編成をやるのはいかがなものか。市長の答弁は、三位一体改革や制度改革などの諸情勢の変化があるので(オーバーは)やむをえないものだ。新市建設計画を守ることと矛盾しないというものでした。昨年の総括質疑では、耐震調査や街灯設置工事など次年度計画の前倒しのせいだと逃げた市長でしたが、今回は、昨年後半の地域事業費再計算や行財政改革論議などで先が見え始めてきているので、「新市建設計画を守る」という言葉が弱弱しくきこえましたね。