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農業論戦

 朝早く除雪ブルドーザーがやってきました。寒さがぶり返し、私のところでは新雪が15センチほど積もりました。吉川区で最も積雪のある上川谷は3メートル27センチになったそうです。雪の無い路面の心地よさを味わっているのに、「いまごろ、降らなくていいだろう」という気持ちです。
 きょうの文教経済常任委員会では、まず雪の問題から入りました。今冬の豪雪で、雪消えは5月の連休ころになるのではないかといわれています。こうなると苗代、農道などの除雪への支援が欠かせません。そしてもう1つ、昨年の豪雨などによる農地、農業用施設の災害復旧工事をちゃんとやってもらえるかどうかも心配です。植え付け期に間に合うように全力をと訴えました。
 熱い議論になったのは、上越ブランド米と新たな担い手政策でした。上越という名前を冠したブランド米をつくるには、広大な市域の土地条件などの違いをふまえつつ、市内全域にわたる統一した取り組みが必要となります。一定の栽培基準と上越市農業ならではのセールスポイントが求められてくる。これまでの環境にやさしい米づくり、有機栽培などの蓄積をどう結びつけていくかが大事になります。ただ、きょうの私の発言は、今後の取り組みの方向性を提起するところで終わっています。もっと踏み込んだ提案をしていく必要がありました。
 担い手支援の問題。上越農業の生きる道は、国が示した要件を満たした「新たな担い手」づくり、これに乗っていくしかないという考え方でいいのかどうか。率直な気持ちをぶつける質疑をおこないました。特に、これまで市が地域農業の担い手として位置づけてきた認定農業者の中で、「新たな政策」において支援対象となる人たちが半分ほどにしかならない点を問題にしました。残念ながら、市独自の支援対象としていくという答弁はもらえませんでしたが、今後も問題にしていきたいと思います。
 私は長年、農業現場において政府・農水省の政策で苦しめられてきた人間の一人として、今回の「新たな政策」についても強い疑問を持っています。国が示した要件を満たす農家、経営組織だけに支援対象を絞り込むのではなく、その他の家族経営農家、生産組合なども、現状では上越市の地域農業を担っているのだから支援の手を差し伸べるべきです。昨年の12月議会で、与党会派の議員の一人も「(今回の支援の)対象外となった者に対する施策」を質問していたので、さすがは現場を知っている人は与党であっても骨があると感心していたのですが、きょうは、そういった声を聞くことはできませんでした。それどころか、それに反発する声が出たのはさみしいことでした。


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概要

2006年03月03日 00:00に投稿されたページです。

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