思っていた通りでした。昨晩から雪を伴った風が荒れ狂い、道路状況が一変しました。路面はアイスバーン状態になり、風の影響を受けやすい場所は吹き溜まりができています。このため、今朝の新聞配達では、風の影響を最も受けない路線を選びました。それでも、吹雪いて前方が全く見えなくなるところが所々にあったりして、今朝の配達は1時間40分もかかりました。雪の無い状態ならば、1時間5分ほどで終わるのですが……。
この雪でひどい目にあったのは妻です。朝、6時半の電車に乗ろうとしたものの、まともに運行されず、職場に着いたのは9時40分だったといいます。それに加えて、帰りもひどかった。夜7時半に着くはずの電車は9時過ぎになりました。柿崎駅まで迎えに出ていたのですが、ストーブなしの駅舎で待つのはがまんできません。車の中で、もう少しだろう、もう少しだろうと思いながら、1時間以上待ちました。運良く文庫本を1冊持っていたので、水銀灯の下に軽トラを駐車し、90ページほど読みました。
きょうは市役所で議員団会議でした。豪雪対策など当面する課題について協議しました。この中で、新潟県内の市議会議長会がまとめた国への要請文が問題になりました。「災害救助法の適用は合併前の旧市町村単位で」という文言は、上越市の今回の適用の実態から見て後退した内容だという認識で一致、改善を求める働きかけをすることにしました。上越市では、合併前の旧市町村のうち、旧中郷村が適用基準を超えた3日後、全市域を対象に救助法が適用されています。この措置で、積雪が4メートル前後になった各区の山間部をはじめとする多くの住民が救助対象となりました。
帰り道、本屋に立ち寄り、山本周五郎の短編『その木戸を通って』が掲載された文庫を買い求めました。家に帰ってから、この短編を一気に読みました。山本周五郎の作品は学生時代に『日本婦道記』を読んで以来です。人間の心の中にある温かいものが、静かに、じわーっと伝わってくる短編でした。