きょうから4日間は常任委員会審議です。総務常任委員会をのぞく委員会は定例会ごとに審議の順番が変わります。今回のトップは厚生常任委員会でした。きょうの審議の中で注目したことの1つは、紙おむつ助成事業です。13区内でもこの事業が知られていくに従い、この事業を活用する世帯が増加し、予算を985万円増額補正することになりました。わが党の樋口委員がこの事業の拡充を訴えてきましたが、担当課がとったアンケートがその必要性を裏付けました。市が設定している限度額(所得税の非課税世帯は月3500円、課税世帯は1750円)を超えて自己負担をしている人が56%にものぼっていたのです。しかもその額は、かなり多く、オーバー分1000円未満はわずか10.5%、残りは数千円から2万円以上までありました。最終的なまとめはまだですが、これをもとに新年度からこの事業が充実されることを期待したいと思います。
要援護世帯除雪費助成事業についても注目しました。この事業は今年2月の19年ぶりの豪雪という事態をふまえ、共産党議員団などが豪雪地域では助成額が足りないと訴えてきました。今回、事業の実施要綱を改訂し、多雪地域の援助限度額を他の地域と区別し、6万5600円にしました。これは貴重な前進です。ただ気になっていたのは、多雪地域の設定でした。各総合事務所などの意見を聴いて、豪雪地域をほぼカバーしていますが、なかには「何でこの集落が入らないのか」というところもありました。この点については、樋口委員の質問にたいする田村健康福祉部長の答弁が解決してくれました。「その年の風の吹き方、雪の降り方によって(多雪地域は)違ってくることがある。(設定した)多雪地域から外れていても、それらの地域も救えるように運用していきたい」。
きょうの質疑では、このほかにも聴きごたえのある議論がいくつもありました。1つは上越センター病院の、いまの特別会計のあり方です。上越医師会に事実上丸投げしておきながら特別会計になっている、これでいいのかという疑問を持っていましたが、疑問を持っている人は他にもいました。指定管理者の選定をめぐる議論、私の頭脳では気が付かない大切なポイントをいくつか学ぶことができました。これらは、私の所属している委員会審議で活用させていただくことにします。