案の定、仔牛は母牛のそばへ行かず、おっぱいを飲めませんでした。母牛から離れたところにぺたっとねまりこんで、じっとしている姿は弱弱しい感じがしました。半年前に酪農家からヨーグルトを分けてもらい、仔牛を育てた経験があるので、今回もその手で何とかしようと思いました。朝早く、酪農家のところへ行くと、残念ながらヨーグルトの在庫はなく、普通の牛乳を分けてもらいってきました。ところが、わが家の牛舎へ戻ったら、びっくりしましたね。父が仔牛を母牛のところに連れて行き、おっぱいを飲ませているではありませんか。
母牛のそばまで行けば、あとは本能的におっぱいをさがして飲む。そのことを知っていて、仔牛をひっぱって来た父。私は前回の失敗が頭にこびりついていて、母乳の代用となるものをもらいに出かけた。この対応の差を妻に話したら、「さすがはおじいちゃんだ」と感心していました。牛飼いの基本的なことをわかって対応していたからです。80歳近くになっても、牛のことになると、しっかりと頭が回転する父、「ほら、(仔牛が)飲んでいるど」と言って笑う父の姿が大きく見えました。
さて、きょうは、午前中に市政レポートの裏面に「春よ来い」の第59回目を書き、印刷しました。先日の「兜巾山での記念写真」をめぐるエピソードをまとめたものです。午後からは日曜版の配達、そして夜は囲む会でした。ハードスケジュールだったせいか、パソコンに向かっても頭がうまく回転しません。この原稿はひと眠りしてから書いています。おもしろいもので、午前に書いた「春よ来い」を読み直してみると、何ヶ所も間違いやおかしな表現がありました。やはり原稿は一晩寝かせて書き直さないと駄目です。