福島市、新庄市への二日間の市議会研修旅行から帰ってきました。昨日と違って天気は荒れ模様となっていて、一気に冬が近づいてきた、そんな気がします。強風で特急電車が遅れ、予定時間通りには帰れないのではと心配したものの、最終的には予定時間より数分遅くなった程度ですみました。市議会に出てからの研修旅行は、これで二度目、今回は電車に乗っている時間がとても長かったせいか、疲れました。家に戻ってからは、二日分の新聞を読み、ゆっくりとしました。
二日間の研修テーマは中心市街地活性化対策とバイオマス利活用事業。このうち、新庄市のバイオマス事業の取り組みは興味深いものでした。生活系のごみと牛糞、間伐材などでバイオマス堆肥を作る。それを土壌改良剤として活用する。そして安全安心な地域農業の展開に結び付けていく。循環型農業は長井市でも学んだことがありますが、新庄市の取り組みもすばらしいものでした。ここではまた、エネルギー作物としてソルガムの栽培にも取り組み、エタノールを製造していましたが、二〇数年前にソルガムを栽培したことがあったので、説明にはひきつけられました。
研修旅行のおもしろいことの1つは、あらかじめ決めた研修以外で勉強になることもあることです。今回は新庄ふるさと歴史センターがとてもよかった。これまで民俗資料館をいくつも訪ねていますが、このセンターで収集した民俗資料が膨大なのには圧倒されました。俵編みの道具、炭焼きの写真、アルミの弁当箱など、もう一度自分の目で見て確認したいと思っていたものがいくつもあったので、感激しました。もうひとつ、バイオマス利活用事業の取り組みを説明した職員は、パワーポイントで作成した資料を使っていました。どういうふうに資料を作ったらいいか、勉強になりました。
旅先でいい本をさがすのも楽しみ。昨日、福島駅の中の書店で、松田解子著『乳を売る 朝の霧』を見つけました。講談社文芸文庫の新刊です。解説には、松田解子さんの年譜や生涯の作品の目録も付いていました。これだけでも買う価値があります。昨年の暮れに亡くなった松田さんには学生時代に一度だけ、ご自宅で会ったことがあります。久しぶりに松田さんに会う、そんな気持ちで読んでみようと思います。