一昨日のこと、旭川市在住の山崎知文さんからメールをいただきました。そこには、「先日『兜巾山からみた米山』の写真を拝見しました。びっくりするやら、懐
かしいやらです」とありました。山崎さんは私のHPに掲載した写真とコメントで小学校時代に兜巾山に登山したことを思い出されたのです。そして山頂での記念写真を送ってくださいました。女の先生と22人の男子児童が写っている記念写真の背景には米山がはっきりと写っていました。写真はいまから47年前の10月に撮影されたものでした。
写真を見た瞬間、これはすばらしい写真だ、自分が撮影したものではないけれど、「私の好きな風景」にぜひ載せたいと思いました。そのためには撮影した人の許可を得なければなりません。手がかりは、写真の裏面に記された、「吉村先生より」という文字でした。山崎さんの子ども時代の字です。吉村先生というのは吉川区在住の吉村勝さんです。きょうは、吉村さんに会い、当時のことをたくさん話していただきました。
吉村さんは当時、源小学校の教員で、カメラ愛好者の1人でした。自分の家で現像していたそうです。記念写真そのものの記憶はないものの、同じ学校の教員の中でカメラを持っていた人は他に思いあたらないことや山崎さんの写真メモからいって、撮影者は吉村さんにほぼ間違いないと判断しました。吉村さんからは、テレビの受信試験を当時、兜巾山でやっていたこと、それを見るために登ったこと、登山道が分からずに中学生が途中で引き返したことなど記念写真にまつわることをいくつか教えてもらいました。
それだけではありません。当時の農村風景、学校生活など様々な思い出を語ってくださったのです。田植えの時の「わっころがし」を撮った話、当時、高沢入で下宿していた女性教員のところへ夜中に「訪問」しようとした者がいたので、運動会用のピストルで追い払うようアドバイスしたこと、昭和30年に新築したわが家の写真も撮っていただいたことなど、いずれの話も初めて聞くものばかり、興味深いものでした。これらの話は、どこかでキチンと書きたいと思います。