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古米の山には驚いた

 今週から市役所5階(議場、委員会室、控え室などがある)は賑やかになります。正確に言うと、明日の議会運営委員会以降になりましょうか。31日からはじまる9月議会の準備などで会議や勉強会などが次々と開かれるからです。
 きょうは午後から文教経済常任委員会と地域産業対策特別委員会の合同管内視察がありました。目的は上越で開発されたというバイオマスプラスチック製造工場を見ることです。原材料は間伐・製材端材と政府備蓄米。いずれも植物性のものですが、これらから環境にやさしい新プラスチックが誕生するというのですから画期的です。説明をしてくださったのは、アグリフューチャー・じょうえつ株式会社社長の大野さん、元上越市の副市長だった方です。
 工場内に入ってショックだったのは、古米の山です。8年前に県内で生産されたコメで売れなかったものが数十トン山になっている姿をみて呆然としてしまいました。コメの袋にさわり、出荷者の名前を見てみましたが、近くの自治体名もありました。視察した人たちからは、「さみしいねぇ」「こんなになる前に食糧不足の国に贈ってやれればいいのに」などの声が出ていました。
 間伐・製材端材と政府備蓄米でできた新素材はアグリウッドという商品名です。これが多く使われるようになると、化石資源の節約、二酸化炭素の排出削減につながります。燃やしても有毒ガスは出ない、土に戻すこともできる、リサイクルも可能といいます。なかなかの優れものですが、難点はコスト高です。この新素材を使ったトレイの製造では労働者が一枚一枚、機械から取り出していました。
 中小企業担当の市職員の説明によれば、この会社で製造した給食用トレイを2学期から市内の2つの小学校で使うとのことです。また福祉施設や市役所の地下食堂でも使いはじめるといいます。一般的には、環境にやさしい素材の開発と利用の拡大は重要なことです。上越市やこの会社のこれまでの取り組みについて、もう少し勉強しなければと思いました。
「私の好きな風景」、久しぶりに一枚追加しました。「真夏の農村風景」です。ご覧ください。


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2005年08月22日 00:00に投稿されたページです。

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