わずか1週間で雪がずいぶんと消えました。わがふるさとの蛍場の山も緑色が広がって、雪の白色は小さくなりました。もう4、5日経つと、雪は沢ぐらいしか見られなくなるでしょう。緑色が増えたのは、木々の葉と草です。きょうは用があって蛍場まで行き、ついでに山菜採りをしてきました。ねらいの中心はコゴミ、川沿いにたくさんあり、1キロくらい収穫してきました。まだ早いと思っていたウドも南向きの斜面で6本ほど採れました。来週後半になれば、ウドも盛りを迎えるはずです。
夕方からは中学校の歓送迎会でした。吉川中学校を最後に退職された今井校長にはお世話になりました。忘れられないのは、3年ほど前、全校生徒、職員を前にして講演をさせてもらったことです。同校の後援会幹部の方から要請があり、「ふるさとは母、ふるさとは命」と題して、私のふるさと論を語ることができました。NHKの番組に、いろんな分野で活躍している人たちが、母校の教室で子どもたちに語るものがありますが、私も似たようなことをしてみたいと思っていました。それがこの講演を契機に実現できたのです。うれしかったですね。
別れる時になって、思わぬ係わりを発見することがあります。今回の歓送迎会で糸魚川市の中学校に転勤されるSさんと話をしたら、蛍場のHさんと親戚にあたるということを聞いてビックリしました。子ども時代、遊びに来て、尾神にあった小さなも店までアイスクリームを買いに行ったことや、蛍場の前の山々のことをよく覚えておられました。Sさんのお父さんは、蛍場で葬儀があったときにお会いしたことがあります。高田のある寺院の御住職で、立派な方でした。
随想「春よ来い」に第48回「残された黒板」をアップしました。また、トップページの尾神岳の写真も入れ替えました。ご覧ください。