新上越市の成人式がきょう行われました。成人の数は約2600人。会場のリージョンプラザ上越は、着物やスーツ姿の若者でいっぱいでした。これまで60~70人ほどの成人式にしか参加したことがなかったので、こんなにも大勢集まって成人式ができるのかと不安になりました。ただ、この気持ちは一時(いっとき)のことで、プログラムを見てからは、どんな展開になるのか楽しみになりました。
じつは、プログラムには、成人者代表スピーチの一番手に吉川区の北井聡さんの名前があったのです。うれしくなりましたね、これには。私の知っている彼のキョウダイ、親戚の人たちは、なんでも積極的ですが、彼もそうでした。司会者の紹介によると、スピーチする人は公募した者のなかから選ばれたといいますから、彼もこれに応えて出てきたのでしょう。たいしたもんです。
彼のスピーチは、成人とは何かについてを彼なりにまとめたものでした。人間は人の間と書く。人間は人の間で助け合って生きている。自動車整備工として働いているが、ネジの締め忘れは大事に至る。何事も責任を持って成し遂げる人間になりたい。ここに集った仲間を大切にしよう。スピーチが終わったら、「ヨシッ」と声を出してしまいました。
木浦市長の「激励の言葉」も人間とは何かを問いかけるものでした。相田みつをの詩、「自分の番~いのちのバトン」を暗唱して語りかける、市長の姿は好感が持てました。「父と母で二人 父と母の両親で四人 そのまた両親で八人 (中略) 過去無量の いのちのバトンを受けついで いま ここに 自分の番を生きている(後略)」。どこかで読んで感動した覚えのある詩です。どこで出会ったかは忘れましたが、こうして聞いたおかげで、また読む機会に恵まれました。