この時期になると晴れの日はめったになく、とても貴重です。やるべきことはたくさんあるのですが、きょうは、晴れた日にやっておきたいことを最優先しました。それは、家の一階の窓ガラスが屋根から落ちてくる雪で割れないように板で囲む(はめ板をする)仕事です。牛舎から角材や板を運び、板をはめるまで1時間ほどですみました。これで、毎日のように催促していた父もニコニコ、ようやく安心したようです。母に頼まれていた大根運びもしました。畑から牛舎まで軽トラで運ぶ、たったこれだけの仕事ですが、年をとると、これが重労働となります。雪が降る前にやっておきたいことは、きょうの天気で大きく前進しました。
午後からは農業委員会上越地区協議会主催の研修会でした。上越市のリージョンプラザで実施された研修会は、東大名誉教授・今村奈良臣さんの講演でした。テーマは「知恵とパワーで地域農業に活力を…農業改革の推進力」。現在の農政で農民を苦しめている農産物輸入問題にほとんどふれない、市場原理による効果を強調するなど問題点がいくつもありましたが、「中央集権的画一農政から地域提案型創造的農政への転換」を訴えるなど評価できる提案、主張があってひきつけられました。ユーモアたっぷりの話の展開で2時間にも及ぶ講演はあっという間に終わりました。ちょっと、笑いくたびれたかな。
夜、頸城村の上野村議がメールで新しくできるチラシの原稿を見せてくれました。今回のチラシは、彼の生い立ちや人柄を紹介することに力点をおいた構成となっていますが、ふだん仲良くしている私でさえ知らなかったいくつものエピソードが書かれていたので、興味深く読みました。例えば高校時代、彼は生徒指導を担当する若くて情熱的なS先生と出会います。そして、『「これを読め」と、S先生から借りて読んだのは特攻生の手記。若くして命を絶たれた人々の無念さに「泣けて泣けて…」。書いた感想文がコンクールで優秀賞を取りました』と紹介されていました。この手記は『わが命、月明に燃ゆ』、私も読んで見たくなりました。