今回の地震で自宅を離れて公共施設や他家へ自主避難した人は4世帯5人どころか、まだまだ大勢いることが分かりました。きょう、ある家へおじゃましたら、地震の話になり、どこの誰がどこへ避難したかという情報をいくつも教えてもらいました。山間部では、一人暮らしの2世帯2人が地震の恐怖で家にいられなくなり、区長さんの家に世話になった。またある女性は、地震で血圧が急速に上がったため、スカイトピア遊ランドに避難した。さらに、平場では夫が結婚式に出席していて留守だったこともあり、不安が募り、妻が親戚の家に避難した。こういった情報です。
こうした避難情報は災害対策本部が一人暮らしの人、老人世帯などの安否確認をした時点でほとんど分かったはずです。ところが10月27日の町議会全員協議会では、配布された資料で1件だけ議員に伝わりました。あとの情報はなぜか伝わりませんでした。まだ事実関係を確認できていませんが、住民の中には避難所が開設されるものと思い、そこへ逃げた人もいたらしいというウワサも入ってきました。こうしたことについては町側の確認が不十分だったのか、それとも議会に報告を忘れたのか、分かりませんが、ここらへんの事情はハッキリさせ、今後の対策に生かすことが大切になってきました。
地震の恐怖から避難した人たちのことを聞いて頭に浮かんだのは、心的外傷後ストレス障害です。通常の人間の経験範囲を超える衝撃的体験が心に傷を作り、これが心身の健康を害する。今回のような大地震では十分起こりうることです。親戚の家に避難して1週間も家に帰れないでいる人もいましたので、この点についての対策はどうなっているのか、これも調査して手を打たなければならない課題の1つです。
いまひとつ、町内の酪農家の乳牛がショック死したということを耳にしたので、地震と動物についてネットで検索しました。そうしたら、兵庫県南部地震の時の記録があることが分かりました。やはり、大地震では動物たちも敏感に反応するのですね。ナーバスになり人に噛み付く。食欲不振になる。余震におびえる。人間だけでなく、犬や猫などの動物たちも地震で大きな影響を受けています。ただ、わが家の牛に関しては、いまのところ、こうした変化は見受けられません。