いつものことながら見たことのない花に出会ったときはウキウキします。きょうは役場や郵便局で用を足してから、大島村、そして桜坂峠を通って妻の実家へ行きました。桜坂峠を下りはじめてまもなく、岩場に白い花が広がって咲いているのが目に入りました。最初はシラネセンキュウかと思ったのですが、軽トラを停めてそばに近づいたら、うれしいことにダイモンジソウでした。植木鉢では見たことがあるものの、自然の中で咲くダイモンジソウとは初めての出会いです。大という文字そっくりの白い花はとてもきれいでした。
妻の実家では久しぶりにゆっくりしてきました。近くに全国的にも指折りの製鉄跡が発掘されたこともあって、話題は遺跡のことが中心。義父から「鉄」という字のついた小字名がまだいくつもあること、それらの場所には遺跡があるらしいこと、そしてこれからの遺跡保存運動などについてと、いろいろ話を聞きました。先日、新潟でお会いした古代史研究者・甘粕健さんのことについて話したら、義父も甘粕さんから説明を聞いたと言います。義父が歴史を好きなことは知っていましたが、これほどだとは思いませんでした。80歳を過ぎているといっても学習意欲は十分、すごいものです。
家に戻ってから気になったのはダイモンジソウ。吉川町の中で見つけた場合は、このホームページの「野の花」のページに掲載できます。午前に見つけた場所と条件が同じところにあるはず、「沢水が流れている岩場」でさがしてみようと、午後4時ころからある林道沿いの沢を一つひとつ確認して進みました。こうして、三つ目くらいの沢だったでしょうか、岩場に白い雪のようなものがいくつも見えました。長靴に履き替えて奥に入って確認したら、間違いなくダイモンジソウでした。良かったです、見つかって。