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映画「千の風になって~天国への手紙」

 先日、BSN新潟放送の大倉修吾さんの話を聞いてからぜひ観たいと思っていた映画、「千の風になって~天国への手紙」を妻と一緒に観てきました。期待したとおりの素晴らしい映画でした。人間には人それぞれの死があり、悲しみの中身もみんな違います。しかし共通点が無いわけではありません。天国へ行った人へメッセージを送りたい、そしてできれば返事がほしい。映画はこの願いに応える構成となっています。終わるまでには、何度か涙があふれでて、頬を濡らしました。
 この映画は3つの具体的な死をとりあげ、死に至るまでのドラマを伝えるとともに、生の喜びをえがいています。身内の者の死に伴う悲しみを伝えるだけでなく、手紙を書いている人など死者の身近な人たちが、悲しみを乗り越えて生きていく姿が感動を呼びます。死と生は連続していることを改めて確認することができました。その意味では、映画の最後の場面が、天国への手紙を取材していた女性記者自身の出産のクローズアップとなっているのはとても良かったと思います。
 映画では青い、澄み渡った空、満点の星空など、何度か空が出てきます。すでに亡くなった愛する人を想う時、空は何かを伝えてくれます。空を流れる風が何かを運んでくれるのです。いまから40年前、私は初めて肉親の死を迎えました。祖父です。祖父が死んだ時は、医者を迎えに出ていました。「じいちゃんが死んだ」ということが伝えられた時、私も空を見上げました。夕焼けでした。じっと見ていたら、「あにゃ、元気出せや」という祖父の声が聞こえてきました。以来、夕焼けの空は私を励まし続けてくれています。
 この映画のエンディングソングも胸がいっぱいになる曲で、いつまでも心に残ります。この曲の元になったのは、吉川町の顧問弁護士でもある新潟市の川上耕さんのお連れ合いの死を悼む文集でした。それをまとめ、作詞したのが川上さんの友人で、作家の新井満さん、歌詞がとてもいいですね。
 私のお墓の前で 泣かないでください
  そこに私はいません 眠ってなんかいません
  千の風に
  千の風になって
  あの大きな空を 吹きわたっています
  秋には光になって 畑にふりそそぐ
  冬はダイヤのように きらめく雪になる
  朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
  夜は星になって あなたを見守る
 帰りの車の中で妻とこの映画について話をしました。私は確認できなかったのですが、歌っていたのは新井満さんだといいます。こんなに、やさしく、上手く歌える新井さんて、どんな人だろう。彼の本を読んでみたくなりました。


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概要

2004年09月19日 00:00に投稿されたページです。

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