加入者6人、受給者391人。農業者年金法が改悪された数年前より年金加入者はがた減りし、同年金の先行きは大変厳しくなっています。冒頭の数字は吉川町での実態です。きょうは、吉川町の農業者年金受給者連盟第26回総会があり、農業委員会を代表して参加してきました。連盟の財政事情や市町村合併の動きのなかで、来年からは総会方式をやめて代議員制度を導入することになりました。
総会後は恒例の懇親会。百数十人が一堂に会して懇親を深めるのは最後になるとのことで、例年より多い参加がありました。酒やビールを注ぎながら多くの参加者と農業者年金、町農業、市町村合併などについて意見交換できました。「なんで住民投票できなかったのか」「もし合併したら共産党は選挙に出るのか」などと聞いてくる人もありました。うれしかったのは、喉の手術をして声がよく出なくなってしまった人が、メモ用紙をひっぱりだして、字を書いてくれたこと。そこには、「がんばれ」とありました。
これまでと連盟のあり方が変わり、みんなで飲むのは最後になるということにたいする無念さがあったのでしょうか、私が最後に万歳三唱の音頭をとるときに一言、「さみしいですね。このまま終わるわけにはいきません。吉川町の農業、守りぬきましょう」と言ったら、会場全体から「オー」。こぶしを突き上げる人や拍手をする人たちの姿をみて、「ああ、この町にはまだ米価闘争を激しく闘った時の伝統が生きている」と胸が熱くなりました。