きょうは一般質問。市町村合併での住民の意思確認が最大の焦点となりました。まちづくり基本条例では、町に係わる重要事項は住民投票で住民の意思を確認しましょう、としています。これはこれからの自治を発展させる上で重要な制度です。ところが、今回、この制度を使わないでいい、あるいは使う必要がないとする見解を引き出そうとする発言が相次ぎました。町長もこれに呼応し、答弁をしていました。
驚いたのは町長答弁です。先に実施した集落懇談会で意思確認をした、私が直接足を運び、この目で確かめるこの方法に勝る意思確認はないとまで言い切ったからです。条文を素直に読めば、こんな条例解釈は出てきません。それに、意思確認というのは、自らの意思を自由に示すことができる環境の中で行われることが何よりも大事です。この住民一人ひとりを大切にする姿勢を忘れて、何が意思確認か、といいたくなります。町の幹部がいて、しかも自分がどういう意思を示したかみんなに分かる状況下で、どれだけの人が正直な気持ちを表せるでしょうか。2日前にある住民からまちづくり条例について評価する声を寄せていただき、感激したのですが、今度、その人に会ったときに何と言ったらいいのか。さみしくなりました。
「合併問題を考える吉川町住民協議会」が住民投票の実施を求めて集めていた請願署名数は、512になったという報告がありました。有権者の1割を超える人たちから集めたことになります。少ないメンバーでよく頑張ったと思います。町主催の集落懇談会の参加者数は682人でした。そこで意思確認できたと町長が言っているのですから、数字的には重みのあるものになりました。
夕方、柿崎町のある議員がわが家にこられ、大潟町と同様、柿崎町の住民アンケートの内容について行政側が修正してきたと、知らせてくださいました。内容を見ていないので安易な評価はできませんが、住民運動が影響していることは確かです。知らせを聞いて、「おまんたのところは一人ひとりの確認できるすけ、いいねぇ」と、つい言ってしまいました。